お灸を始めて1週間が経ちました。劇的な効果は今のところ感じていませんが、日々お灸をすえることで自分の体と向き合えている気がします。
今回ご紹介するのはお灸をすえるデメリットです。お灸を始める前には意識していなかったお灸のデメリット・注意点を6つご紹介します。
シミができる
3日間お灸をすえた部分にシミができ、今でもまだ消えていません。シミができたのは手のツボである合谷(ごうこく)。肩こりやひじ痛、歯痛、頭痛、だるさ、目の疲れなどに効果があると言われています。
初心者のおすすめのツボということで、私もお灸初日から合谷にお灸をすえました。合谷にお灸をすえ続けたこと3日間。お灸をすえた場所に薄茶色のシミができていました……。
シミができるというデメリットを知っていたら、同じ場所にお灸をすえることはしなかった!!!シミに気づいた日からお灸をすえる場所は毎日変えています(シミがあるとツボ押しの場所を探すのには便利なんですけどね……)。
煙が出る
これは商品にもよるのかもしれませんが、お灸に火を点けた直後はある程度煙が出ます。手や足など、顔から離れている場所ならまだ耐えられますが、お腹などにお灸をすえるとダイレクトに煙を吸い込むことに。煙たいですが、我慢するしかありません。
また、煙が出るので換気対策も必要です。私の場合、お灸をすえるのは1日に3個までと決めていますが、それでもそれなりに煙は出ます。
夏場はいいですが、冬場は多少窓を開けてお灸をすえなければならないのでしょうか……。
煙が出るというデメリットを避けたい場合、無煙タイプのお灸を試せます。服を着たままでもお灸をすえられ、お灸をすえたまま外出することも可能です。
臭いが残る
煙よりも気になるデメリットが臭いの問題です。お灸をすえているときはあまり気になりませんが、お灸をすえたあとに普通に生活していると臭いに気づくことがあります。
肩など顔に近い場所にお灸をすえたときははっきり臭いがし、次の日の出勤の際に同僚に気づかれないかと心配になります。
また、お灸の煙が原因で服や部屋に臭いが移ることもあるようです。なかにはタバコを吸っていると勘違いされた方もいます。タバコが嫌いな方の場合、お灸によって他の方に悪い印象を与えたくはないですよね。
灰の処理
お灸はもぐさを燃やすので、もぐさが燃えたあとに灰が出ます。完全に冷めるのを待ってお灸を外し、そのままゴミ箱へ捨てていますが、失敗すると大変です。
お灸の外し方が悪いと灰が落ちます。ふとした瞬間にお灸をすえている場所の近くがかゆくなり、無意識に体をかいてお灸が落ちてしまったこともあります。
灰が落ちるときれいにふき取る手間が生じ、お灸のリラックスタイムが一転灰を処理するためのパニックタイムに変わります。乾拭きだけでは灰をふき取れないことがあるのもデメリットです。お灸をしている際や終わった後のお灸・灰の処理には気を付けたほうがいいでしょう。
好転反応が出る
お灸によって体の機能が活性化すると、いわゆる好転反応が出ることがあります。好転反応とは症状がよくなる過程で一時的に症状が悪化したように見える現象です。
たとえば、アトピー改善でお灸をすえると、一時的にアトピーがひどくなることがあります。これは体の中の毒素などを皮膚をとおして一気に出そうとするためです。かゆみがひどくなったりして、かき壊してしまうこともあります。
好転反応だと確信が持てれば症状を我慢してお灸を続けることもできますが、症状がひどい場合はお灸を中断して様子を見る必要があるでしょう。せっかくお灸を始めたのに中断する必要が生じるのはデメリットです。
お灸が逆効果になる
好転反応ならまだいいですが、お灸によって文字通り症状が悪化することもあります。お灸やツボの知識がないままお灸をすえてしまうと特に危険です。
たとえば、便秘を治そうとしてお灸をすえる場合、ツボの位置を間違えると便秘が悪化する可能性があります。
ツボの正確な位置やお灸の回数・頻度など、よく分からない場合は専門家に相談するのがいいかもしれません。お灸による症状悪化は、好転反応と同じくぜひ避けたいデメリットのひとつです。
お灸は気軽に始められるが注意点もある
家で簡単に始められて健康増進を期待できるのがお灸の魅力です。しかし、シミや臭い、煙など、デメリットもあります。好転反応や副作用などを知らないと、症状が悪化して苦しむ結果になるでしょう。
お灸はぜひ多くの方に試していただきたい健康習慣ですが、注意点にも気を付けながら検討してもらいたいです。